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撮影/篠山紀信

五耀會について

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「日本舞踊」は、あくまでも舞台上で上演することを目的とした舞台芸術です。
先行芸能である「舞楽」「能楽」の要素は勿論、様々な民俗芸能のエッセンスが、洗練された形で含まれており、古代から現代に至る日本の芸能の集大成と言えるものです。
日本人の美意識が息づく「日本舞踊」は、外国での公演や講演会では人気を博します。
しかし、日本国内では現在、一部の人にしか知られていません。生活習慣が変わり(和服→洋服、畳→フローリング)、稽古事としてポピュラーでなくなった結果でもありますが、
それ以前に、鑑賞対象としての「日本舞踊」が、あまりにも一般に知られていないというのが現状です。
そんな沈滞を極め、閉鎖的になりがちな日本舞踊界に風穴を開けるべく、
西川扇藏、花柳寿楽、花柳基、藤間蘭黄、山村友五郎という日本舞踊界を背負う舞踊家5人が流派を超えて集い、「五耀會」を結成しました。
公演では歌舞伎を母体とする「歌舞伎舞踊」、舞踊としての新しい境地を築く「創作舞踊」、座敷舞の伝統をもつ「上方舞」など、19世紀に誕生した古典から今回初演となる新作まで、「日本舞踊」の様々な顔を紹介し、幅広い人々に日本舞踊の素晴らしさを強く訴えていきたい所存です。



メンバー略歴

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西川 箕乃助改め 西川 扇藏 Senzou Nishikawa  

重要無形文化財「日本舞踊」総合指定保持者。西川流十世宗家西川扇藏(人間国宝)の長男として生まれる。国際化の時代と日本舞踊の将来のためにロンドン大学SOASへ留学、ついでラバンセンターに入学し、モダンダンス・バレエ・舞踊理論を専攻するという異色の経歴を持つ。平成5年より日本大学藝術学部演劇学科非常勤講師に就任。同年、五代目西川箕乃助を襲名。主宰する「西川扇藏の会」では、流儀に伝わる演目や父の振付作品の伝承に努めると共に自身の創作活動を積極的行いこれまで18回を数える。伝統を継承しながら、海外公演や外国人のへレクチャーも行っている。NHK大河ドラマや朝の連続テレビ小説、映画などの所作指導に携わり、宝塚歌劇団、OSKなどの振付も多数手掛ける。
紫綬褒章、日本芸術院賞、芸術選奨文部科学大臣賞、舞踊批評家協会賞、花柳壽應賞新人賞、松尾芸能賞新人賞を受賞。
令和6年7月29日に西川流宗家十一世扇藏襲名。
五耀會同人。
西川流公式ホームページ

  花柳 寿楽 Juraku Hanayagi

重要無形文化財「日本舞踊」総合指定保持者。二世花柳錦之輔の長男として生まれる。幼少の時より人間国宝である祖父、二世花柳壽楽のもとで手ほどきを受ける。
昭和47年、「土蜘」の石神で初舞台を踏む。平成2年、三代目花柳錦之輔を襲名し、平成21年、三代目花柳寿楽を襲名。
歌舞伎公演、蜷川幸雄演劇作品などの振付指導、NHK大河ドラマ、宝塚歌劇やOSKなどの所作や舞踊指導にも力を注いでいる。「花柳寿楽舞踊會」を主宰。
国立劇場歌舞伎養成課講師なども務める。紫綬褒章、日本芸術院賞、芸術選奨文部科学大臣賞など受賞。
五耀會同人。
花柳 寿楽 オフィシャルサイト

  花柳 基 Motoi Hanayagi

重要無形文化財「日本舞踊」総合指定保持者。母・花柳秀、6歳からは二世花柳壽楽師に師事する。 花柳流花柳会理事。また日本大学藝術学部演劇学科、日本体育大学スポーツ文化学部で非常勤講師を務め、昨年のNYジャパン・ソサエティ ニューヨーク公演、ジャポニズム2018日本舞踊パリ公演はじめ、欧米、南米、アジア、中近東に於いても公演する等、様々な活動を続けている。主宰する「基の会」では花柳流の作品を中心とした古典の研鑚を重ねると共に創作やこれからの日本舞踊を見つめた新作も手がけ、それぞれに高い評価を受けている。
芸術選奨文部科学大臣賞、同新人賞、花柳壽應賞新人賞、東京新聞「舞踊芸術賞」、舞踊批評家協会賞、同新人賞、(公社)日本舞踊協会主催新春舞踊大会文部大臣賞、松尾芸能賞新人賞など数々の賞を受賞。紫綬褒章受賞。
五耀會同人。
花柳 基 ウェブサイト

  藤間 蘭黄 Rankoh Fujima

重要無形文化財「日本舞踊」総合指定保持者。江戸時代から続く日本舞踊の家に生まれ5歳から祖母、藤間藤子(重要無形文化財保持者)、母・蘭景より踊りの手ほどきを受ける。6歳で初舞台。16歳で藤間流名取となり、長唄、能楽、囃子、茶道の研鑽も積む。曽祖母や祖母から伝わる古典の継承とともに、ゲーテの「ファウスト」を一人で演じる『禍神』、オペラ「セビリアの理髪師」の舞台を江戸に移した『徒用心』などの創作作品も積極的に発表している。
2015年には世界的ダンサー、ファルフ・ルジマトフ、ロシアの国立バレエ団の芸術監督、岩田守弘との『信長』を世界初演。国内外の公演活動を精力的に行いながら、初心者から師範まで幅広く指導している。2015年芸術選奨文部科学大臣賞、2016年文化庁文化交流使として10ヶ国14都市で公演、ワークショップ、レクチャーなどの活動を行う。2019年度日本芸術院賞、2020年紫綬褒章。
五耀會同人。
藤間 蘭黄ホームページ

  山村 友五郎 Tomogoro Yamamura

重要無形文化財「日本舞踊」総合指定保持者。宝塚歌劇団脚本演出家 植田紳爾と、山村流五世宗家(追贈)山村糸の長男として大阪に生まれる。平成4年1月、六世宗家 山村若を襲名し、一門の「舞扇会」を毎年主催する。平成26年7月、3代目山村友五郎を襲名。「山村友五郎の会」では古典の伝承と創作活動にも取り組んでいる。歌舞伎、文楽、宝塚歌劇、OSKや商業演劇など振付・舞踊指導で意欲的に活躍する。また、「第5回ベスト・ファーザーin関西」学術・文化部門を受賞し日本舞踊・上方舞を通して地域に根ざす活動も注目されている。
紫綬褒章、日本芸術院賞、芸術選奨文部科学大臣賞、同新人賞、文化庁芸術祭優秀賞、同新人賞、松尾芸能賞優秀賞、花柳壽應賞新人賞、舞踊批評家協会新人賞 等を受賞している。
五耀會同人。
山村流公式ホームページ

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